後半はいきなりエグい上り。ひたする上る。昼過ぎの快晴なので日差しがきつく暑さが堪える。７ｋｍ上ったところでエイド。水を補給して、スタッフからまだ上ると聞かされてがっくりする。ちょっと下りがあって下りじゃん！と思ったところからまだエグい上り。前にも後ろにも人がいなく、牛とか羊とか動物が姿を現す。牛は接近しても動じずじっと睨みつけてきて怖かった。羊は臆病で逃げていった。
後半開始から１２ｋｍ以上の上りが終わったあたりからやっと平坦。エイドの車が見えてそこからの折り返しランナー達とすれ違う。
初めて先行する5人の１００マイルランナーを見たが、みんなどちらかというとごつめ。パワーがまだまだありそうだった。
エイドは６５ｋｍ地点で、ケーキを3個食べて水を補給。ケーキ美味かった。
そこから３．５ｋｍ平坦+下りでＧＰＳを筆頭とした数名とすれ違う。日本人のお二人もいた。68.5ｋｍ地点のバッグが預けてある最大のエイドへ。ここでは以下のものを補給。
-コーンスープ（大会側）
-ジャガイモｘ２（大会側）
-食パンｘ４（自分）
-バナナｘ１（自分）
食パンとコーンスープ＆ジャガイモの相性が良くてとても美味かった。
Ｔシャツの替えを置いておけば良かったと思った。汗をかなりかいていて不快だったので。バナナｘ１とバーｘ６をカバンに詰め込む。ハンガーノックは大丈夫そうな感じ。まだメンタル的もフィジカル的にもいけそう。
タイガーバームを塗り、フラスコにスポドリ的な飲料を入れてもらってスタート。ＧＰＳは自分が出発する前にピットイン。
ここから下りなんだけど、石っぽい路面だし斜度がきついのでスピードがでなくて不屈の男ＧＰＳに追いつかれる。しかし、また上りになりＧＰＳを抜き返す。
この上りもエグかった。まだ上らせるかと。もはや景色どころではなくなってくる。
ＧＰＳとほぼ同時に８１ｋｍのエイド到着。ここで９０ｋｍまで到達したのかと勘違いしてラストスパートかけてＧＰＳを引き離す。13時間台もいけるのは？と思い燃えた。
ＧＰＳは離れたんだけど、日本人のお二人に追いつかれて、まだ８５ｋｍと聞かされてものすごくがっかりした。二人が１００マイル部門だったのに全然ついていけなかったのと、まだ１５ｋｍもあるのが絶望的だった。落胆して走っていると不屈の男ＧＰＳにも追いつかれ、もはやついていけない。あっさりちぎられた。
なんとか本物の９０ｋｍのエイドに到達。スタッフからあとたった１０ｋｍだぞ！と鼓舞される。けど消耗しきってる。なんでもない上りで歩くようになり、下りでもスピードが出ず。この段階でもまだ上りがあって拷問だった。上ったら下らないといけないので兎に角、緩やかに下って早く下界まで行かせてほしかった。
しかしまだまだ標高差がある。ギリギリ走ってる感じで走ってると、ヒゲでごつい人にも抜かされた。彼も100マイル部門。あんたが１００ｋｍ部門の勝者だし、もう９５ｋｍまで来たんだから頑張れ！と鼓舞される。
よし、あとたった５ｋｍ！と高揚したんだけど、彼は実は１００ｋｍでなくて１０２ｋｍあるらしいというネガティブな情報を言い放って逞しく走り去っていた。まだ７ｋｍもあるのかと落胆し、またしても100マイル部門に抜かされて哀れだった。
あたりはかなり暗くなって寒くなってきた。残り４ｋｍエイドの到達。
100マイルのトップランナーが残りの６０ｋｍに出発していった。
以降もこれから60ｋｍ走る勇敢な１００マイルランナー達とすれ違いながら、最後の４ｋｍは走りきって14時間41分47秒でフィニッシュ。
初１００ｋｍトレイル完走、サブ15且つ優勝という興奮すべき結果なんだけど、100マイルランナー9人に負けたのが哀れ過ぎる。だけどこんなに胸が痛むのは何の花に例えられましょう。
素早くイスに座らせてもらって、コーンスープとじゃがいもを頂いた。あと自分の残ったバナナも食べた。サングラス失くした旨伝えたら、なんと本部に届けられていた。めちゃくちゃありがたかった。
寒くなったので着替えて、日本人ランナーの応援の女性に宿まで送ってもらった。グラシアス！宿に着いて会場で買ったハンバーガー2個（チーズ、卵1個ずつ）を食べて、シャワー浴びて11時前ぐらいには就寝。
翌朝は、もっと寝てたかったけど7時頃目が覚めて食堂にいくとフランス人がいて、けっこう話した。彼が痙攣で苦しんでいた人だったことを知った。
その後、またちょっと寝て荷物の整理してチェックアウト。
チャリを借りて表彰式へ。エリックと再会。レースのことやら、トレラン、サッカーのことなど話しているうちに表彰式スタート。
表彰されたらやっぱり嬉しかった。素敵な思い出になった。
なんと不屈の男ＧＰＳは3位まで浮上していた。ブラビッシモ！
- 雑感
100マイルの9人と比較すると哀れで手放しで喜べなかったけど、冷静に振り返ると良いパフォーマンスだったと思う。最後の局面が苦しくなるのはわかっていたことで、それでも走れたことは走れたし、全体的なペース配分は良かったかと思う。
上りは思いのほかきつかくて歩きまくってしまったけど、練習の成果もあり通用するなと思った。
課題は下り。斜度がきついとブレーキをかけすぎてしまう。日本帰ってから、経験を積んでのびしろだと思って改善していきたい。
朝は震えるほど寒く、日中はかなり暑かったけど装備品で対応することができた。
食事は懸念事項の一つだったけど、気持ち悪くならずハンガーノックにもならず乗り切れた。食べるべきものを食べれた。
ホームページが頼りなくこじんまりしたレースだったけど、必携品、マーキング等しっかりしてたし、スタッフの方々みんな暖かく、素晴らしいレースだった。
