安住さんの日曜日天国で知って以来ずっと読みたかった河崎秋子さんの「ともぐい」。
やっと読めました。
先週末で読了。
なかなかに衝撃的でした。
令和の熊小説!とナカザワさんが言っていたので、タイトルどおりまるごと熊の話と思いきや人間ドラマを絡めた話でした。
熊と熊の話や山の中の動物たちの話も興味深く面白かったのですが、熊爪が怪我した後の転落っぷりがなんとも切なかったです。
誰にでもやってくる衰え。そして怪我のリスク。
自分も怪我とか病気で一生走れず市民ランナー引退したら熊爪みたいに堕落した人生を送ってしまうのかなあと怖くなった。
途中からともぐい=人間同士のともぐい、即ち熊爪が陽子とその子供を殺してそれを食べてなんとか生き残るのかという展開かと思いきや。。。
熊爪は陽子に酷いことしてきましたからねえ。
最後までハラハラドキドキでした
直木賞も納得